論理性が失われる2つの情報劣化

2017.06.04

私たちのコミュニケーションからどうしてこの「論理性」が失われてしまうのでしょうか?それは情報伝達の際の2つの劣化が原因です。

第一の劣化:話すときの劣化
私たちは自分の頭の中にある考えや情報を、整理・理解しないまましゃべることがあります。その結果、適切な言葉に変換できず、もともと伝えたかったものとは違う情報が相手に伝わってしまいます。これが話す時に起こる劣化です。あなたが「どうも上手く言葉にならないなあ・・・」と思いながら話している時にはこの劣化が起こっています。

第二の劣化:聞くときの劣化
人が話を聞く時は、「自分の好きなように」聞く傾向があります。聞き手が自分の「知識、経験、思想、価値観、好み」というフィルターを通して、勝手な理解をしてしまう。これが聞く時に起こる劣化です。心理学用語ではこの劣化をメンタルモデルの干渉といいます。さらに聞く時にはメンタルモデルの干渉以外に、記憶力や集中力の欠如によっても情報が簡単に欠落し、劣化が起こります。「勝手にイメージしていた・・・」「うわの空で聞いていた・・・」というあの状態です。

こうした情報の劣化は、世界各国で日々行われている様々なコミュニケーションで起こっている事なのですが、実はここ日本は、世界で最もこの劣化が起こりやすい環境にあるのです。これは日本独自のコミュニケーションスタイルを可能にしているのですが、これが論理性を損なう大きな要因となっています。

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